純アルコール量とは?適量飲酒のガイドライン

お酒は飲み過ぎは心身に良くないことは誰しもが知っていると思いますが、適量な飲酒量を理解している方は少ないと思います。日本では飲酒量を何杯飲んだかで数えることが一般的ですが、世界的には「純アルコール量」で計測しています。

純アルコール量とは

2024年に厚生労働省はお酒の適正な飲み方や、酒に含まれるアルコールの量の健康へのリスクをまとめた「飲酒ガイドライン」を開示しました。飲酒量は何倍飲んだかですが、純アルコール量は杯数とアルコール度数で決まります。
純アルコール量の計算は下記の方法で行います。

お酒の量(ml) × アルコール度数 × 0.8(アルコールの比重)

例えば、5%のロング缶1本(500ml)のビールに含まれている純アルコール量は、以下のように計算します。
500(ml) × 0.05 × 0.8 = 20(g)

コンビニやスーパーで販売されているアルコール飲料に、純アルコールの量を表示するようになってきています。

純アルコール量の適正値

飲酒ガイドラインで定められている、適量は男女で異なります。この数値を超えると、生活習慣病のリスクがあったり、健康への害がある可能性があります。お酒の適量は性別、年齢、身長、体重、体質によっても個人差があります。


男性:40グラム
女性:20グラム

通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、純アルコールで20グラム程度です。厚生労働省の目標はこの基準値以上の飲酒する人の数減らしていくことです。

20グラムは具体的には下記

  • ビール 500ml(5%)
  • 日本酒 1合(15%)
  • ウイスキー ダブル1杯(43%)
  • 焼酎 0.6合(25%)
  • ワイン 1/4本(14%)

一般的に男性の方が女性よりアルコール分解速度が早いことや、女性の方が臓器障害を起こしやすいため、女性の飲酒量は男性に比べて1/2~2/3程度が適量と考えられています。