会社の飲み会の断り方!印象良く、角を立てずに断る方法
プライベートの友人との食事や家族との集まりなどと違い、上司や同僚との飲み会は気が重たくなり、気持ちが乗らないことがあります。特に若い時や役職が低いときは、リラックスしてお酒を飲むこともできず、飲み会の間はずっと緊張したままです。
また、昨今ワークライフバランスの推奨、女性の社会進出や男性の育児への参画など、ライフスタイルの変化により仕事以外の時間の充実や活用が進んでいます。その中で、会社の飲み会には行きたいけど行けない人もおり、断るだけで申し訳ない気持ちになります。
このように個人個人で様々な背景があり、その会に参加できずに断らないといけないシーンがあります。この時に、誘ってくれた相手にも失礼がないように、上手な断り方を身につける必要があります。
会社の飲み会の断ることのメリットデメリット
基本的には会社の業務時間外の非公式な飲み会を断ることは問題ありません。仕事とプライベートは別物のため、本来であれば飲み会に参加してもしなくても仕事には何も全く影響は出ません。ただ、業務時間中のコミュニケーションでは、業務の話が中心ですので、同僚の人となりを知ることや、会社のこぼれ話や歴史などを話す機会が少ないのも事実です。それを飲み会が補っているのも事実です。一方で、同僚や上司の悪口やネガティブな話になることもあります。
断ることのメリット
- 時間とお金が節約できる。
- 二日酔いにならない
- 情報漏洩のリスクが回避できる
- 同僚や上司の悪口やネガティブな発言から避けることができる
- 社内政治に巻き込まれにくい
断ることのデメリット
- 人間構築の機会が気付きにくい
- 社内情報の入手の機会が少なくなる
会社の飲み会の断り方のステップ
断り方の基本的なステップは次のとおりです。社内のメールや口頭など誘われる方法は様々ですが、基本的な対応方法は同じです。
- 感謝:「今回はお誘いいただきまして、ありがとうございます」
- 結論:「大変申し訳ございませんが、不参加でお願いします」
- 理由:「ただあいにく、都合が悪くて。。。」
- 詫びる:「せっかくのお誘い、申し訳ございません」
- 代替案:「またタイミングがあえばお誘いください」
本当に予定が付かない場合は5の代替案も伝えましょう。少人数の飲み会の時などは別日を提案もらえることもあります。しかし、飲み会へ気分がのらないなど、別日を提案されても参加したくない場合は5は回答しないようしましょう。
印象よく会社の飲み会の断る方法
飲み会に誘ってくれた幹事や主催者は飲み会が楽しくなったり、コミュニケーションの活性化のために、出席の声を掛けてくれたことを理解しましょう。そのため、まずは相手のお誘いには感謝しましょう。そして、今後の関係性を継続し、業務上に影響が出ないようにするような、相手を不快にさせない丁寧な断り方が必要です。
- 感謝を伝える
まずは誘っていただいたことに対する感謝をしましょう。幹事をやったことがある人ならわかりますが、店の手配や当日の出席確認や支払いないなど苦労が多いです。 - 拒否・拒絶・否定しない
誘われて即答は控えましょう。どうしても参加したくない場合でも、カレンダーするなどの仕草は取りましょう。また、即答はせずに、日程調整などした素振りをして、数時間から数日後に回答するのも、相手を傷つけずに済みます。 - ネガティブな理由は伝えない
「苦手な人がいるから行きたくない」「費用が高いから行きたくない」「会社の人とプライベートで行きたくない」など、本当の理由があっても、これらを直接伝えるのは控えましょう。ストレートに伝えてしまうと人間関係や今後の業務に影響が出ます。上記で記載した理由をもとに断るようにしましょう。
会社の飲み会の断る理由
会社の飲み会に出席できない理由は人それぞれです。気分が乗らなかったりめんどくさかったりする場合もあれば、家庭の事情や趣味との兼ね合いで参加できない場合もあります。飲み会を欠席する際に理由などを付け加えたい場合は素直に伝えるのがベストです。その場しのぎの回答や嘘を付くと、後々辻褄が合わなくなったり、嘘を重ねる必要が生じます。
事前に誘われた場合
忘年会や歓迎会など数ヶ月〜数週間前に事前に誘われた場合は断る理由の例としては、次のようなものがあります。
- スケジュールの都合
すでに予定があることを伝えれば、断ることも可能です。ただ、曖昧な回答をすると印象が良くないので、具体的に「友人と食事の予定がある」「都内へ行く用事がある」「習い事がある」など具体的に伝えましょう。他の日程を再提案される可能性がありますので、何度もこの理由を使用するのは難しいです。 - 家族と約束がある
家庭の事情などと伝えれば、深く理由を聞いてくる人も少なく、昨今では理解してくれる人も多くいます。この場合、飲み会への参加も無理強いされることはありません。同僚とのランチや日常会話で家庭の話など適宜すると、相手にとってもより理解がされやすくなります。 - お酒が飲めない/禁酒している
体質的にお酒が弱くお酒の席が苦手な場合や、体調管理でお酒を控えている場合に利用します。この理由で断ると2回目以降などは誘われなくなってきます。一方で、「お酒は飲まなくてもいいから、参加してください」などと誘ってくる人もいるので、断り方としては少し弱いです。
断る時は事前に、お店を予約する前に断りましょう。出席を伝えたにも関わらず、当日にキャンセルすることはお店や幹事に迷惑がかかります。当日の予約人数の変更を受付ていないレストランなどもあり、その場合はキャンセル料が発生する場合もございます。
当日に誘われた場合
当日に飲み会に誘われた場合は、上記の他に断る理由はたくさんあります。
- 体調不良
体調が悪い人を無理強いしたり、不快に思われたりすることはありません。咳や熱がない場合でも、体調が悪い場合はしっかりと伝えましょう。気分がすぐれない場合は「最近、ずっと疲れが抜けないため、ゆっくり休みたい」などでも問題ありません。 - 宅急便が届く
時間指定の荷物が届くことを伝えましょう。ただし、断る力は少し弱いため、「再配達依頼なので、次は受け取らないとならない」などと伝えることが必要かもしれません - 家庭に都合
家族の体調不良によるケア、家族の記念日、お迎えやお風呂に入れるなど家事など家族を理由に断ることができます。これは基本的には理解していただけますが、誘ってきた人が独身だったり、家庭への理解がない場合だと無理強いしてくる可能性があります。しかし、家族を大切にできる人は同僚からも信頼を得やすいので、この理由を伝えて断りましょう。 - 残業
仕事が残っている場合は残業を理由に断ることもできます。しかし、同じ部署だったり上司の場合は業務の実情を把握しているので、この理由が通用しない場合もあります。
メールやチャットでの飲み会の断る方法
文章で断る場合には直接的に文章ですと角が立ちますので、気をつけましょう。
内容は①感謝を伝える②理由を伝える③締めの文言の3部構成で問題なく、3−5行ほどで大丈夫です。 サンプルの文章は下記になります。
飲み会のお誘いありがとうございます。
大変申し訳ないのですが、その日はすでに予定が入っており参加できません。
次回はぜひ参加させていただきますので、その際には宜しくお願いいたします。
皆さんで楽しんできでください。
ご連絡ありがとうございます。
せっかく飲み会のお誘いを頂いたのに申し訳ありません。
ここ最近、あまり体調が良くないため外出などは控えて家で安静にしています。
体調が戻ったらぜひ参加したいので、次回もまた誘ってください。
良くない飲み会の断り方
飲み会を断ったからと言って大きな問題になることはほとんどないでしょう。しかし、小さな言動や配慮の不足から人間関係は崩れていくことがありますので、丁寧なコミュニケーションを取りましょう。
- 曖昧な回答をする
出席できない場合は明確に断りましょう。曖昧な状態ですと、幹事も人数が確定できなかったり、店との調整が大変になります。もし、判断が難しいは当日に不参加の意思を伝えるよりかは、不参加にした方が幹事としても助かります。 - 返事をしない、回答期限に遅る
幹事は任意で業務の隙間でやっているので、協力しましょう。飲み会の規模などにもよりますが、出欠確認なども大変ので、参加の可否を期日内で回答しましょう。無回答だと、個別で確認が発生することもありますので、不参加の場合も意思表示をするといいでしょう。 - 参加メンバーを聞いてから断る
「〇〇さんがいるので参加します」「〇〇さんがいるので参加しません」など参加メンバーで出席の可否を回答するのは非常に印象が悪いです。また、参加するメンバーや幹事にも失礼になりますので、注意しましょう。 - 嘘をつかない
「すでに予定がある」「家庭の事情」などの理由がある場合は、ちゃんと伝えましょう。下手に嘘をついて、辻褄が合わなくなったりすると、印象が悪くなります。ただ、全て正直に伝えればいいわけではなく、相手に拝領したり、社会人としての振る舞いは必要です。 - ネガティブな理由で断る
「お金がないから行きたくない」「ワークライフバランスを重視したいので行きたくない」など、捉え方によっては印象を悪くする可能性があります。このような場合は、「すでに予定がある」「家庭の事情」などの別の理由をつけて断るのが最適でしょう。
飲み会はコミュニケーションを円滑にしたり、新たな人間関係を構築できるチャンスはありますが、苦手な方もいます。飲み会の断り方が人間関係を左右するといっても過言はないため、丁寧に相手に配慮しながら断りましょう。適切な態度や誠実な言葉遣いが重要です。